webアプリをAJAX化した後に残るもの

少し改善されたUIと、多くの自己満足感:-)

昨日の記事で、Java World Day 2006 の中島聡さんのセッションについて触れたけど、この人なかなかいいこと言う人だなぁと思って、昨日のセッション以降中島さんのブログ(http://satoshi.blogs.com/life/) を読んだり、CNETで書かれた記事を読んでいたんだけれど、そこで面白いものを見つけた。

既存のウェブサイトをAJAX化する意味が本当にあるのか?(http://blog.japan.cnet.com/nakajima/archives/002943.html)

これは、なんと僕が昨日中島さんに質問した内容についての記事だった。

AJAX があちことで話題に出るようになって、僕もはじめは「おぉ、すげえ」と純粋に技術的に興味をもった。AJAXで実現されたUIは今までのwebアプリにはないすごくいいもので、とにかく感動した。僕の周りでもはやり出して、その影響もあって自分でも使ってみて、これでもっといろんなことができるなぁと思えた。そして、ページ遷移に時間がかかる今までのwebアプリがすごくダサイ感じに見えた。でも、時間が経つにつれて、「ページ遷移するのってそんなに悪いことかなぁ」「AJAX化してもこのwebアプリでできることって変わってないよなぁ」と疑問を感じるようになって、最近は、「AJAX化は一番最後に時間があったらやろう」と思うようになっていた。そんなときに、中島さんのセッション偶然聞いて、これはと思って質問してみた。

中島さんの答えは、CNET の blog にある通りで、ここ最近思っていたモヤモヤ感がすっきり晴れた。ただ、記事の最後にあった、

AJAXの本当の価値は、「今までの単純なHTMLページの組み合わせでは実現できなかったサービス、実現できたとしても使い勝手が悪くて誰も使ってくれなかったようなサービス」にこそ見出せると私は考えている。

という点については、同じ意見だが、僕自身は今はまだそういうサービスがぱっと思い浮かばない。いずれそういうサービスが出てくるんだろうとは思うけれど、それでも webアプリの大部分はこういうサービスではないんじゃないかというのが今の僕の意見だ。

# 思いがけず自分の質問に関連した記事が書かれていて、すごくうれしかったなぁ。今までブログを書くことは、自分にとってきっとプラスになると思って無理にでも書いていたんだけど、今日はそんなこととは関係なく、はじめて「ブログを書きたい」と思った。そう思わせてくれた中島さんに感謝。